虫歯を見分ける時にチェックすべきポイント
虫歯のセルフチェックでは、歯の色・歯の表面・痛み(しみる感覚を含む)の3点を確認します。まずは、チェックすべきポイントを具体的にみていきましょう。
歯の色
歯の表面の状態も、虫歯を見分ける材料になります。初期の虫歯は歯の表面が白く濁り、健康な歯に比べてツヤが失われてしまうのが特徴です。
進行すると表面に小さな穴やへこみができるので、見た目や舌で触れた時の感触がきっかけで虫歯に気づくことがあるかもしれません。
歯の表面
歯の表面の状態も、虫歯を見分ける材料になります。初期の虫歯は歯の表面が白く濁り、健康な歯に比べてツヤが失われてしまうのが特徴です。
進行すると表面に小さな穴やへこみができるので、見た目や舌で触れた時の感触がきっかけで虫歯に気づくことがあるかもしれません。
痛みの有無
ことがわかります。
冷たいものや甘いものがしみたり、噛んだ時に痛みが強まるのは、虫歯が象牙質(ぞうげしつ:エナメル質の内側にある神経とつながっている部分)に達しているからです。
さらに進行すると、何もしていなくてもズキズキとした痛みを感じるようになり、日常生活に支障をきたすこともあります。痛みが一時的に治まるのは、虫歯が重症化して神経にダメージを与えている可能性が考えられます。
これって虫歯かも?11の特徴
虫歯は進行レベルによって見た目の特徴や症状が異なります。ここからは、軽度なものから重度の状態まで虫歯が疑われる代表的な特徴を順に紹介します。当てはまるものがある場合は進行度の目安として参考にしてください。
歯の表面に白い斑点や白濁がある
歯の表面が白く濁って見えるのは、初期の虫歯(脱灰)にみられる典型的な症状です。この段階では痛みがほとんどなく、見た目の変化にも気づきにくいため放置されがちです。
初期の虫歯は適切なケアによって削らずに改善が期待できることもあります。悪化を防ぐには、日頃から口腔内をよく観察し、丁寧なブラッシングを継続することが大切です。
歯の表面がザラザラする
虫歯になると歯の表面のツヤやなめらかさが失われていきます。舌で触ったときに引っかかるような感覚やザラつきを感じる場合は注意が必要です。
歯磨き後に歯の表面を舌でなでるように確認するなど、日常的にチェックする習慣をつけると変化に気づきやすくなります。
食べ物や飲み物がしみる
冷たいものや甘いものがしみるようになると、虫歯が象牙質まで進行している可能性があります。この段階ではちょっとした刺激で一時的な痛みを感じることが多くなります。
歯がしみたり一時的に痛くなるのは知覚過敏にもよくみられる症状ですが、セルフチェックで虫歯と知覚過敏を見分けるのは困難です。いずれの場合も早期の治療が推奨されるので、歯がしみる時はできるだけ早く歯科医院を受診しましょう。
黒や茶色の変色がみられる
虫歯が進行すると歯の表面が黒や茶色に変色します。変色が広がっていたり歯の表面がへこんでいる場合は、虫歯のサインだと考えます。
もっとも、虫歯による変色と着色汚れとの見分けは専門知識がないと難しいので、歯の変色に気づいたら歯科医院で診てもらうと安心です。
小さな穴があく
変色している部分に小さな穴やへこみができるのは、虫歯がある程度進行しているサインです。穴ができると食べかすが溜まりやすくなり、虫歯がさらに進行する悪環境となります。
口臭が強くなる
虫歯が進行すると歯の内部で細菌が増殖し、膿がたまることがあります。ここまでくると内部組織の腐敗によって発生するガスが口臭の原因となり、独特の強い腐敗臭を放つことがあります。
虫歯が原因の口臭は、歯磨きや舌磨きだけでは改善できません。虫歯だけでなく、歯周病や感染などが複合的に関係している可能性もあるため、歯科医院での治療を推奨します。
痛みを感じる
ズキズキとした痛みや噛んだ時の痛みが続くようであれば、虫歯は重度の進行レベルに達していると考えます。この段階では睡眠や食事、仕事など日常生活への影響が心配です。
さらに虫歯が進行すると一時的に痛みが治まることがありますが、これは虫歯が治ったわけではありません。神経がダメージを受けて機能しなくなっている可能性があるので、痛みは我慢せずに歯科医院を受診しましょう。
穴が大きくなる
歯の穴が目立つほど大きくなるのは、素人目に見ても虫歯とわかる状態です。食事がしづらい・食べ物が頻繁に詰まる・歯が欠けやすいなど、機能面への影響も顕著になります。この状態では詰め物の治療では改善が難しく、根管治療や被せ物による治療が必要になります。
黒や茶色の明らかな変色がみられる
歯の広い範囲に明らかな黒や茶色の変色がみられるのは重度の虫歯だと考えられます。ここまで進行すると見た目にも虫歯だと判断しやすい状態です。
歯の形が崩れる
虫歯によって歯の形が大きく崩れると、噛み合わせや見た目に影響が出るだけでなく、生活の質の低下にもつながります。噛みにくさや発音のしづらさを感じるようになるほか、食事内容が偏ったり、無意識に片側だけで噛む癖がついてしまう方もいます。崩れた歯をかばい続けると、咬合崩壊(こうごうほうかい)と呼ばれる状態に進行することもあります。
咬合崩壊は一部の歯を失ったことをきっかけに噛み合わせのバランスが崩れ、残っている歯にも過剰な負担がかかり、次々と歯のトラブルが連鎖して起こる状態です。放置するとあごの痛みや頭痛など、歯以外の健康トラブルを引き起こします。
歯の状態が崩れても治療自体は可能ですが、抜歯を含めた大がかりな処置や補綴治療(ほてつちりょう:失った歯を補うための治療)など、噛み合わせ全体を考慮した治療が必要となります。
歯の根しか残っていない
歯の上部が崩壊し、歯の根だけが残っている状態は、虫歯を長期間放置した最終段階です。膿や腫れ、感染の拡大などの合併症が起こりやすく、抜歯が必要になることがほとんどです。抜歯後はブリッジや入れ歯、インプラントなどの補綴治療が検討されます。
重度の虫歯は治せない?
重度の虫歯と聞いて「もう治らない」「抜歯しかない」と不安に感じる方もいますが、重度だからといって治療ができないわけではありません。虫歯が進行していても、歯や歯根の状態によっては歯を残せる可能性があります。
虫歯の治療方針は、神経や歯根へのダメージの程度、どのくらい歯質が残っているか、感染がどこまで広がっているかなどを総合的に判断して決められます。
歯を残せる場合は詰め物や被せ物で対応できる
歯質がある程度残っており、保存が可能と判断された場合には根管治療を行ったうえで、詰め物や被せ物を装着する治療が選択されます。
痛みや大きな変色があっても、抜歯が必要になるとは限らず、適切な処置によって歯を残せるケースがあります。歯を残すことができれば、噛み合わせの維持や周囲の歯への負担軽減にもつながります。重度の虫歯がある方は、保存の可能性も含め早い段階で診断してもらうことが大切です。
歯を残せない場合は抜歯が必要
歯が大きく崩壊している・歯根が割れている・感染が歯の周囲まで広範囲に及んでいるようなケースでは、抜歯が第一選択肢となることが多いです。
抜歯後は失った歯を補うために、ブリッジや部分入れ歯、インプラントといった補綴治療が検討されます。それぞれに特徴や適応があり、噛み合わせや生活スタイルを考慮して選択されます。抜歯をしたとしても、適切な治療によって噛む機能や見た目を整え、再び快適な口腔環境を目指すことは可能です。重度の虫歯だからと諦めず、歯科医に相談しながら最善の方法を見つけていきましょう。
まとめ
虫歯は歯の色や表面の変化、しみる感覚や痛みなど、進行度に応じたサインが現れます。初期の虫歯は自覚症状がほとんどなく、セルフチェックだけで虫歯かどうかを正確に判断することは困難です。
かといって、虫歯を放置するのは痛みや腫れ、生活面への影響もあり心配です。大きな穴があいていても歯を残せる可能性はあり、適切な治療によって噛み合わせや機能を回復できるケースもあります。治療や費用の負担を軽減するには、虫歯かも?と思った時点で歯科医院を受診することが大切です。気になる症状がある方は、早めに歯科医に相談しましょう。
けいおう橋本駅歯科室では、歯の状態を丁寧に診断したうえで、患者様一人ひとりに合った治療方法をご提案しています。長年放置した虫歯がある方や、重症化した虫歯でお悩みの方はお気軽にご相談ください。
けいおう橋本駅歯科室 院長
石川 典弘
患者様が安心して治療を受けられるよう、丁寧な説明ときめ細かなコミュニケーションを大切にした診療を行っています。「素敵な笑顔で生活してほしい」という思いのもと、平日21時まで・土日祝日も診療する体制を整え、幅広い患者様のお口の健康をサポートいたします。
経歴
- 1992年:鶴見大学歯学部 卒業
- 1992年~2002年:東京都内の歯科医院 勤務
- 2003年:けいおう橋本駅歯科室 開院、現在に至る
